豚熱(CSF)・SFTS・狂犬病など、家畜伝染病および人獣共通感染症の動向と現場対策を、農林水産省・厚生労働省などの一次情報源とともに整理するシリーズです。
豚熱(CSF, Classical Swine Fever)は豚・イノシシに高い死亡率をもたらすウイルス性の家畜伝染病で、人には感染しません。2018年の国内再発生以降の野生イノシシでの拡大、症状、家畜伝染病予防法に基づく届出と防疫、経口ワクチン散布・飼養豚へのワクチン接種、そしてアフリカ豚熱(ASF)との違いを、一次情報源を示しながら整理します。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)はマダニが媒介するウイルス性の人獣共通感染症で、人では重症化し致死率が高い疾患です。猫・犬も発症し、感染動物の血液・体液を介して人へ直接感染した例(獣医療従事者や飼い主の感染・死亡例)も報告されています。原因不明の発熱と血球減少を示す猫を診たときの考え方、動物病院での標準予防策、マダニ予防まで、一次情報源を示しながら整理します。
レプトスピラ症はスピロヘータ(レプトスピラ属細菌)による人獣共通感染症で、犬では急性腎障害(AKI)や肝障害、肺出血を起こすことがあります。げっ歯類などが保菌し、汚染した水・土・尿を介して犬や人に感染します。感染経路、犬・猫での症状、MAT/PCRによる診断、抗菌薬と支持療法、ワクチン(ノンコア)による予防、動物病院での職業感染対策を、一次情報源を示しながら整理します。